アニメとゲームのレビューBlog
お知らせ
2007/10/27
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前回から2話連続での最終エピソード。
「神曲を通しての人間と精霊の関係」原作ノベルからのテーマではあるが、アニメ化に当たっては各話単独のエピソードで構成したためか、どうもこのテーマが立ってこなかった。
ラストではテルミンの遺した人工神曲演奏機「カウンターフィットレインボー」と精霊クリスタを通して、そのテーマを描こうとした事はうかがえる。

契約楽士に先立たれ、残された精霊は神曲無しでどのように過ごすのか。再調律した後に他の楽士と契約を試みるのか、それを拒否して暴走に至るのか。
ノベルでもモチーフを変えながら、このテーマを取り上げるのだが、この最終話での試みはクリスタとは別の暴走精霊を登場させ、原作では初期エピソードの発電所事件での黒ボウライや精霊爆弾まで引っ張り出して散漫なスジになってしまっている。

アニメの脚本・コンテでは意味が良く伝わらなかったと思うが、暴走精霊を悪用した反精霊団体の登場、そしてフォロンに「人と人類は関わらないほうが…」などと人類至上主義者のようなセリフを言わせたりと、原作のエッセンスを取り入れているが、食い散らかしたに過ぎない。
ビックリして転倒した男の体が当たってコンテナを開くスイッチが入る、安直な演出は笑える。
バイク(ハーメルン)で乗り付けるフォロン、そこはビルの屋上なんだが、そんな演出で良いのか?

暴走精霊の絶叫に下級精霊も暴走し、黒ボウライの大量発生。
中級以上の精霊たちも影響を受ける。プリネが大丈夫そうなのは何故だ?
原作者自らが食い散らかしてしまった脚本、それに輪をかけて仕様も無いプロットを出すバッカーノ!の人。
この話を落とすために、感動の大団円に無理やりつなげる。
ベース演奏のカウンターフィットレインボーとクリスタ、それに合わせて神曲楽士たちの大演奏会。
聞く街の人たちの手拍子。
暴走精霊は収束し、封音盤に刻まれたテルミンの声に聞き入るクリスタ。

コーティとフォロンの関係に深い掘り下げもなく、シリーズ終了。
サブキャラ、敵精霊、それぞれの問題は抱えたまま。
「神曲を通しての人間と精霊の関係」を描くのにゲストキャラを使う比重が大きいから、レギュラーキャラたちは、このテーマについては傍観者であり解説者でもある。コーティの説明セリフの多さがそれを証明している。また、問題解決にコーティはほとんどの場面で空気化。何がヒロインか?
このテーマはレギュラーキャラが背負い、それを解決するシナリオでなくては感情移入もままならない。視聴者の我々は傍観者のそのまた傍観者になってしまう。

小説家はアニメ脚本の良き書き手ではない事がはっきりした、今回のアニメ化。
でもこんなことは別作品の築地回でも判っていたこと。
これで敢えてアニメ化しなくてはならない状況は理解に苦しむ。
そして、シリーズ構成の重要さ。
アニメ制作は予算とスケジュールの問題だから、銀画屋ばかり責めても仕方あるまい。
開始当初は画の酷さばかりに目が行ったが、それよりも脚本とプロデュースの無残さに失望したシリーズだった。原作ファンだから厳しい評価かもしれない。
原作ノベルシリーズは、標準レベルは保っていると思う。最新刊の青シリーズ築地作品は見違えるように良くなった。

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