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アニメとゲームのレビューBlog
お知らせ
2007/10/27
過去記事も含め、新サイトに移転しています。
http://blog.crosschannel.jp/
今後とも新サイトをよろしくお願い致します。

大グレン団一同の人心も掌握して、さすが皇女らしいニアの早いキャラ立ち。
カミナの死で澱んだ大グレン団に、一滴の清水か。
しかしカミナを失ったシモンの立ち直りはまだ先だし、ヨーコも同じ。
「皇女ってなに?」「王の娘ってことよ」って脱力的なシモンとヨーコの掛け合いだが、投げやりな感情と共にまだニアを信じていないヨーコの心情もうかがえる。

ニアへの尋問は逆質問の嵐で、辟易したキタンは結局シモンに押し付る。
問われるままにシモンが語るカミナのこと、それはヨーコも知らない頃の話。
「アニキの分も頑張って、自分がアニキにならないと」
即座に「それは違います」とニアの下す言葉にヨーコが敏感に反応し、ニアに食ってかかる。
この3人のもって生まれたものと置かれた立場の差が、微妙なコントラストを作り出し深みを与えている。

再襲撃してきたアディーネ。
人間を殺すことを父が命ずるはずがないと信じているニアは、アディーネに父の元に連れてゆくように命ずるが、父・螺旋王はニアを捨てたことを告げ殺そうとする。
何も知らないニアが、自分の立場が大きく崩れる衝撃。
しかし救いは、それでも動揺を見せず人を殺すことの無益さを説いて曲げないニア。
このニアの真っ直ぐさがシモンと大グレン団を動かす。
逆に考えると、この真っ直ぐさが螺旋王に疎まれた原因なのだろうか。

それでもシモンの最後の心の壁は崩れていないが、これから先の心を震わせる出来事で壁も崩れラガンも動き出すのだろう。そこにニアの存在が欠かせない。
シモンの復活と成長は、未だ心の傷が癒えぬヨーコの復活でもある。

キタンたちのガンメンの活躍と動きを取り戻した大グレンに、アディーネのピンチ。
怪我を負っていても、アディーネに殴られてもヴィラルの救援で撤退。
螺旋王の下に戻れないであろう二人の今後も注目される。

今回の脚本は佐伯昭志。キャラの感情の交錯をシンプルだが、ポイントは深く描いている。

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