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アニメとゲームのレビューBlog
お知らせ
2007/10/27
過去記事も含め、新サイトに移転しています。
http://blog.crosschannel.jp/
今後とも新サイトをよろしくお願い致します。

カミナの死を受けて、雨の降り続く第二部の重い始まり。
ダイガンザンを奪い、ヨーコの強い想いから「大グレン」と改称されたが、出力不足で安定しない。
すさんだシモンの心を表すような、今までに見られない外道の如きトドメの刺し方。
シモンとキタンの言い争い、シモンに愛想を尽かし気味の団員たち。
核を失い、バラバラな大グレン団の光景を尺を取って描く。

「10倍返しじゃなくて、10倍心に穴を開けた」カミナの死。
八つ当たり気味で救いようのないシモンの幼さに対比して、精一杯自分を保とうとするヨーコは気丈に振舞って見えるが、その頑張りが痛々しい。
今までの村々を守る戦いに、多くの仲間を失ったヨーコは、落ち込む暇もなく次に向かってゆくポジションになるのだろうか。
周りの誰かの手、新たな事態でしか自分を成長させて行けない少年の物語の主人公として、これからシモンは良いキャラ立ちしてくると期待される。

シモンの荒れた戦い方に、グレンラガンも安定せずエネルギーが逆流する。まるでグレンラガンが嘔吐するかのような表現。
意に反してラガンが勝手に分離し、暴走し崖から落下。
その崖下で、シモンは投げ落とされた箱を開けるが…
中から「ごきげんよう」と少女が登場し、ニアと名乗る。
シモンが顔赤らめてたけど、箱の縁に足を掛けるカット「ぱんつはいてない」っぽく見える。
救出した二人を見て、ヨーコが面白くなさそうな顔をしていたけど、今後の波乱要因か。

そのニアと螺旋王ロージェノム、新たな敵アディーネの関係をもう一方の軸に展開する。
螺旋王の命を受け、ダイガンザンを取り戻しにアディーネの来襲。
アバンでは螺旋王が四天王を作ったこと、人間の性に絶望している事を語っているが、今後の伏線なのだろう。
今まで人を見たことがない、外に出たこともない、「なぜ私は生まれてきたのか」と尋ねた父を怒らせて捨てられたのか、ニアの生い立ちの秘密。
そんな秘密も無駄に引っ張らず、アディーネの襲来を止めに入ったニアは、螺旋王ロージェノムの第一皇女。

螺旋王はヒトなのか?それともヒトでない螺旋王がヒトと獣人を作ったのか?サブタイの「ヒトっていったい何ですか?」が謎掛けのようになっている。
第一部カミナ編に続く第二部は、ニア編と呼ぶことになるのだろうか。
サブタイと次回予告のナレーションは、ニア。
オープニングも変わった。
第一部でカミナが引っ張ったシモンの成長。この第二部でのシモンの成長は、ヨーコの手ではなくニアに委ねられるのではないかと想像する。

ニア役には福井裕佳梨、アディーネ役にはベテラン根谷美智子。
今回の制作は動画工房がグロス請け。
第一部を適度に引きずりながらも、過剰な鬱展開でもなく新事態への移行、バランスの良い第二部の始まりだった。
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