アニメとゲームのレビューBlog
お知らせ
2007/10/27
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あの学園祭から、最終話は一気に卒業シーンまで持ってきた。
学園祭開催までの頼りないながらも皆の力の結集をメインに据えたシリーズ構成だったから、この飛躍とコンパクトなエピローグで正解だと思う。

オープニングアニメは無しで、クレジットを本編に被せる。最後にして初めてクレジットが読めた。
アバンの電車の窓から「バイバーイ」と手を振る光香のシーンは、第1話の裏焼き。

新生徒会役員も決まっていて、卒業式の日の様子とクリスマス頃の回想が中心のAパート。
学園祭のあと、新校歌や新制服は凍結になったが、何も変わらない学園生活。
ようやく桃葉が大企業のお嬢様である事が明かされる。
進路は決まっていて、芽生は大学、むつきは実業団、桃葉は専門学校は今までと変わらず順当だろう。まなびは(全力で)フリーターで、ある意味では順当。彼女たちは基本的には変わっていない。
何も変わらない学生生活で「学園は何も変わらないが、私は少し変わろうと思う」とアメリカ留学を決める光香は、このシリーズを語るメインでもある。

Bパートは、そんな光香と他のメンバーたちとの別れの日々を描く。
エンディングアニメは無しで、それぞれのその後のカットにスタッフロール。
Cパートは、それから1年5ヵ月後の夏、光香の帰国(一時帰国か?)を迎える4人。
スプレーアートのオープニングアニメをエンディングに持ってきて、キャラが唄う「A Happy Life」でエンディング。

最終回スペシャルとしてCパートもエンディングも意図はわかるのだが、普通にBパートで締め、エンディング曲林原めぐみの「Lucky&Happy」が個人的には望ましく思う。

一昔前の熱血学園モノと違うのは、主人公が「まっすぐ、ゴー!」で皆を変えていこうと力むのではなく、何かに気付いた周囲の一部が「変わっていこう」と思うこと、結果としてそれが広がってゆくことの、ささやかだけれども大事なことにスポットを当てたからだろう。
2037年春の設定だが、学園闘争のノリで大時代的に一刀両断する主人公像など求められていない、2007年現代の空気が出ている。
今の10代の視聴者が30年後、どんなアニメを見ているのか、どんな感想を持つのか想像すると興味深い。その意味では10代と30~40代を繋ぐ実験的なアニメかもしれない。
評価する意味で「モラトリアルアニメ」と呼ばせていただく。

シリーズ構成では、つかみが大事な第1話にスク水や校歌独唱の演出をする演出意図はわかるが、フツーに始まってフツーに終わって欲しいところだった。中盤が良かっただけに特に思う。
時折ある長尺の歌や演奏の演出に少々興ざめのところも有ったが、作風の一部だと理解しておく。
金月龍之介の脚本は良く出来ていると思う。

正式生徒会役員にもならず、時には放置プレイに徹した桃葉の扱いは見事。
まなびは、この学園での触媒役であって、この聖桜学園シリーズの主役は光香。
彼女の視点で進む部分のシナリオと、彼女自身の変化の過程がシンクロして最終回まで中だるみ無くシリーズが維持できたと思う。
このメンバーに新しい触媒役が投入される第二期、またはこの中の誰かが別の環境での触媒役になる新シリーズなど、1クールでこれだけ基礎を作れたのだから次につなげないと惜しい。

A Happy Life
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