アニメとゲームのレビューBlog
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2007/10/27
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これが終わると、長いと思っていた物語も残すところ2話。
7年前の祐一の記憶を取り戻すための日々も終焉が近づいているが、その代償としてヒロインたちが負う傷も深い。

秋子さんの交通事故を受けて、暗い名雪と動揺と戸惑いの祐一。
前回の監視カメラで俯瞰したかのような静かな事故シーンと併せて、今回は事故現場を通過する車中の名雪の目に映る散乱したイチゴのショートケーキを、ドラマのようなカット割で見せてくれる。
自分の我が侭が秋子さんの事故の原因だと思い詰める名雪。

この悲しみと動揺は現在進行形だが、前話で祐一の記憶に蘇えった7年前の出来事、この街から帰る前日の幼い名雪の告白とプレゼントの雪うさぎを壊した事件。
押さえ込んでいた悲しみが、堰を切ったように名雪を襲う二重苦。
潰れたケーキと雪うさぎの相似形で、現在そして7年間の名雪の悲しみを表現している。

部屋に閉じこもった名雪がようやく祐一に語る、封じ込めていた正直な気持ち。
父の顔は知らないけれど、秋子さんがいたから寂しくなんてなかった。今は一人ぼっち。
(この状況で俺がいるから一人じゃないって言うのは、7年間の音信不通を考えると、祐一の歩が悪い)
ほら、名雪にやっぱり言われた「うそつき・・・」
「私、笑えなくなっちゃったんだよ・・・出てって」
名雪のしっかり者とボケッぷりのギャップの演技に加え、今回は普段の明るさと対極の國府田マリ子の暗い演技が良い。音響も名雪のセリフのレベルをかなり抑え目にしている。

「好き」の気持ちを封印した上に、祐一との7年ぶりの再会に「怖い」と思っていた気持ちを封じ込めながら明るく過ごした名雪の日々はどのようなものだったのだろうか。
名雪視点のシナリオを見たい気もする。
CDドラマ「水瀬さん家」のアニメ化でも良いかな。

終盤に来ての事件の連続に蘇えった記憶の断片。
壊れた雪うさぎ、あゆの残した天使の人形とリュック、冬のおわりのアデュー、真琴を囲んだプリクラ。
祐一の記憶中枢も刺激されたか「何か忘れてる、何か大事なこと」
「誰かが大怪我をして、俺は何も出来ない」
祐一の夢の中、7年前の帰る前の夕方、森の学校。
突風に煽られ大木の枝から落ちたあゆに何も出来ない祐一。痛みも薄れ腕も動かなくなる中での指切り、また遊ぼうと永遠の約束。
場面は前後して、赤いカチューシャをあゆにプレゼントする祐一。
「こんど祐一君に会う時は、これ着けていく」とあゆの約束。

これを見ると、祐一とあゆはお互いに約束を守っている事になる。
7年前に関わりを持った真琴と舞に対しても、祐一は己が今できる最善を尽くした。
これらとの対比で名雪の不憫さがいっそう際立つ。
祐一は名雪のために何かできるのか?しようとするのか?それとも名雪個人のためではなく、従兄として水瀬家に対する何かなのか、主人公としての振る舞いと始末に興味がもたれるところ。

そんな一視聴者の期待と無関係に、夢であゆの事を思い出した祐一はリュックサックを掴んで家を飛び出す。
ちょうど様子を見にきた北川に「名雪を頼む」と言い残して。
吹雪の夜に向かう森の学校。
倒れた祐一に真琴の影が寄り添う。お迎えの天使のように光臨。
死ぬわけには行かないだろう、苦しくてもやる事が残っている。

大詰めにきて尺が足りないような気がするが、あと2話、いや実質1話で名雪の物語にオチが着くのだろうか?
次回「茜色の終曲~finale~」では、アニメオリジナルキャラの登場。
安直な奇跡で解決して欲しくないと思うのが正直なところだ。

Kanon アイテム

追記:読み返してみるとラストの真琴登場の感動が薄いと我ながら思う。第23話のネタバレを、DVD第2巻特典映像で見てしまった以外の理由はない。
水瀬家にぴろが居つづけた伏線はこれで回収か・・・
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