fc2ブログ
 
アニメとゲームのレビューBlog
お知らせ
2007/10/27
過去記事も含め、新サイトに移転しています。
http://blog.crosschannel.jp/
今後とも新サイトをよろしくお願い致します。

原案は「Kanon」の企画・シナリオの久弥直樹。
まだ物語のプロローグに過ぎないが、彼らしいテイストは感じられる。
「Kanon」が雪の街で記憶を取り戻す奇跡の日々を描いたとすれば、この「sola」は海辺の街で空を見上げる暮らしの中で日常と非日常が織りなす物語なのだろうか。

海辺の街での少女との出会い、空をモチーフにしていると「AIR」が連想されるが、久弥が key を抜けたのは、その「AIR」が麻枝准の企画によって進行していた頃だったろうか。
別に両作品を比較して優劣を論じるつもりは毛頭ないが、両者に多少の因縁は感じる。

ヒロイン茉莉が蹴りを入れた自販機から出てきたのが「トマトしるこ」
「どろり濃厚ピーチ味」を思い出させるが、AIRをパクっているわけではなくて、Kanon DVD のオーディオコメンタリーで麻枝自身が語っていたように、ヒロインのキャラ立てに「好物」を設定するのは久弥のアイディア。

夜しか行動しない、廃教会のヒロイン茉莉。
空に憧れがあるのか、空の写真ばかり撮り続ける主人公の依人。
依人の姉の蒼乃と同級生の真名の妹のこよりは、同じ病院中に入院のようだ。
発表されているキャラクターを見ると、家族の設定がなさそうだ。久弥らしいかも。
舞台は学校と廃教会、海辺がメインなのだろうか。
夜の教会に茉莉を狙い、辻堂が登場。それを目撃した依人を巻き込んで話が動き出す。

つかみの第1話にしては圧縮感あり。舞台とキャラは簡潔に過不足なく説明されている。
主な登場人物の伏線を、かなり張り巡らした。
今回の脚本は、シリーズ構成も務める花田十輝。残りの話数でヘタらないことを祈る。

キャラデは今回の作監でもある古賀誠。
元々厚みのない七尾奈留の原画が、アニメ向けに動かしやすくなると更に質感が無くなる。
エンディングの原画は悪くないだけに、少々残念(ポリフォニカでも同じこと書いた気が・・・)
制服のデザインも原画よりだらしなく感じる。
その反面、背景とエフェクトは力が入っていると思ったら J.C.STAFF が参加。
美術・背景には定評があるから、ノーマッドも良い選択したと思う。

音響ではSEの付け方が気になる。ビル街の辻堂に雨が降り出すシーンで、水たまりも無いアスファルトにいきなりポチャ音は無いと思う。
藤間仁の劇伴とキャストの演技はこれからの判断。

オープニング曲 colorless wind 4/25発売(Amazon)
サブタイトルは、既存映画のタイトルを借用する方針と思われる。

人魚姿の燦を見てしまった事から命と結婚を天秤にかけた結果、燦との結婚を選択した永澄だったが、娘離れできない燦の父親豪三郎と配下の瀬戸組構成員から付け狙われる不条理。
ハプニングでつい胸を触ってしまい、燦の特殊音響でダメージを受ける永澄。
政に初キスを奪われ、手取り足取りで踊りを教えられてフニャフニャになる永澄。
永澄が燦に贈った、夜店のガラスの指輪。それを落として必死の燦と軽く考えている永澄のコントラスト。
主人公の成長物語であれば最初はこのくらい頼りない、主体性が見えないキャラ立てで間違いないだろう。

主人公が自発的に全て解決し成長するのではドラマにならないから、サブキャラの活躍が大事。
結構濃いキャラ揃いなので、永澄をいじり倒して嫌でも成長する事になる(はず)
そのサブキャラのドタバタ系代表は瀬戸組 with 豪三郎だが、個性派揃い。
シャーク藤代に子安武人ってのは合っているが、勿体無いといえば勿体無い。「贅沢」と言い換えておこう。
硬軟取り混ぜた技巧派の代表は政。村瀬克輝の「いい声」は改めて語るまでもないが「マジカノ」の頃と比べても演技の厚みが増して、演出の効果もあるのだろうがメインを食いそうな勢いを感じる。
アフレコで政さん風で決めてるのが渋い!(桃井はるこのブログに写真あり「桃井はるこのDisk Daisuk-略してDD 」http://blog.tsutaya.co.jp/momo-i/3562
コスプレと言うより、役作りに真面目な人柄が感じられる。

頼りなさを感じさせる主人公を見守る立場のサブキャラでは、燦の母親の蓮が良い味を出している。永澄たちをからかいつつも娘を思いやる、極道の妻が描かれている。
蓮役は鍋井まき子、新人らしいが落ち着いて演じていると思う。
原作は知らないのだが、蓮がハチャメチャになる話数があるのならば、そんな演技も見て(聞いて)みたいと思う。

どうしようもないキャラ立ては豪三郎と永澄父の父親二人。
いざ家庭の現実問題となると、いかにも役に立たない感じは良く出ている。
永澄母は「萌え担当」でお願いします。

今が瀬戸内編とでも言うのだろうか。出会いの物語が進むと舞台が埼玉に移るようだが、そこからライバルキャラの登場とバトルと友情の学園編だろう。

岸監督の持ち味って、脚本や画や音を単体で突出させるのではなく、それらはある水準で均衡させる。
例えば岸監督の「作画アニメ」(作画だけは良いアニメ)ってのは想像しにくいし、そんなバランスの悪い作品は、きっと面白くないだろう。
そのバランスの上で、キャストの演技は引き出しの奥まで開けるし(これは音響監督とのコンビが大事)、ギャグ部分は脚本に輪をかけて捩じ上げるように演出してくる。
前作では、その真価を発揮できなかったきらいがあるが、このシリーズでは「マジカノ」を超える快作?怪作?になることを期待したい。
序盤の展開がユルイ気がするが、キャラ・キャストも出揃っていないから本領発揮はこれから。

今回の絵コンテ・演出は柳瀬雄之。る~んでも何話か書いてました。
エンディングは1枚絵をパンしているだけに見えるが、時間なかったのでしょうか?それとも演出か。雰囲気出ていて悪くないけど、オープニングとの落差が大きい。

今回のお話について、どんな感想だったのか?
燦の浴衣、可愛い。
キャラの崩し絵のスイッチも適当な頻度で良いけれど、やりすぎにご注意を!
そんなところ。

「瀬戸の花嫁」SUNライブソングシングル
「瀬戸の花嫁」LUNARライブソングシングル
カミナが相変わらず突っ走ってますね。
「熱いハートとクールな頭脳」で喧嘩に勝つって言うけれど、どちらも熱すぎます、カミナ。
畳み込むような進行で、視聴時間が短く感じて仕方ない。

そんなカミナの過去のエピソードも挿入、幼い頃に父は地上に旅に出た模様。
そして今話の戦闘後のエピローグ、カミナに何らかの力を与えたような朽ちた髑髏。
遺骸のブレスレットで、カミナの父の変わり果てた姿であったことを明かし、カミナ慟哭の引き。
熱血一直線ではなく、脚本の緩急つけたキャラ表現と佐伯昭志の絵コンテ・演出が上手く回っている。
第5,10,11話では佐伯が脚本を書いているので、楽しみにしている。
特に第5話は高村和宏も原画で参加しているので、なおさら楽しみ。

ヨーコの戦闘シーンのレイアウトとコンテは徹底的に統一されている、微エロに。
そんなGAINAXが好き。これからもよろしくお願いします!
オカマちゃんキャラのリーロンも登場。
煮え切らない男女の機微を代弁し後押しするのに、オカマちゃんのポジションは欠かせないので、ヨーコがらみで活躍しそう。

ラガンもシモンの感情の昂ぶりに反応するようだ。
戦いの末に乗っ取ったカミナのグレンも同じで、一体感が無いと動かないのだろうか。
カミナの言う「男は気合だ!」「突っ込め!」「捻じ込め!」だけでは活路は開かない。
ウブなヨーコでは無理だから、リーロンが教えてあげると良いと思うよ。シモンに。

ガイナックス公式サイト
佐伯昭志個人サイト「佐伯商事」
高村和宏個人サイト「vanishingpoint」
感想を書くのが少々遅れたが、これはDVD第3巻を見直していたから。
第4巻の最初第10話、真琴編のクライマックスいきなりやってくるので、準備は欠かせない。
第10話を見るのも3~4回目だが、DVD本編を見直して新たに思う所は無いと同時に、見終えて言葉も無い。

初回版特典では麻枝氏が、そんな第10話のオーディオコメンタリーをやるのではないかと期待したが、今回は舞編の第12話のコメンタリーだった。
また食べ物ネタ、皿うどんの話で始まる。
1月に収録されたようだが、麻枝氏も1月3日で32歳になったとの事。
以下、コメントをピックアップ。

・最近はアニメ見る本数は減ったが、京アニKanon見た後だと他のは止まって見える。
・名古屋での大学時代はセーラームーンとエヴァにはまった。
・坂本真綾のファンだが、遠くから見てるのが幸せだと思うから会った事はない。
・ゲームの舞シナリオは馬場社長は評価してくれているが、世間(ユーザー)では一部評判が良くない。今回のシナリオでは、京アニとの打ち合わせで生徒会が絡む部分は意識的にカットし、わかりやすくした。その代わり佐祐理シナリオを強化した。
・久弥シナリオが上手いと思うのは、ユーザーから見て敵を作らない。
・自分は悪(生徒会)と戦って勝ち取るシナリオだが、ユーザー受けが悪い。
・剣を持つヒロイン設定は、ウテナ(少女革命ウテナ)好きだから影響されている。
・舞踏会シーンは、舞のドレス姿を見せるための設定。
・舞のキャラ、ドリキャス版やった時に我ながら愛想なさを感じた。

・7月発売の新作「リトルバスターズ!」は、前作「CLANNAD」より面白い(宣伝)
・「リトルバスターズ!」アニメ化は、京アニに制作してもらいたい(願望)

Key/V.A. と京アニの蜜月関係はしばらく続きそうです。
次巻のコメンテーターも麻枝氏の予定。

そしてもう1本の映像特典は、京アニの製作現場。
今回は原画。アッサリとネタバレもなく終了。
・レイアウト用紙は、AIR の時は16:9だが、それより大きい昔のビスタサイズ並で原画を描いている。今回からHD制作のため。
・背景の細かいところや、二重まぶたのラインまで最近のテレビは見えるので、気を使う。

Kanon 4
Kanon 4 発売中 (Amazon)
前作と同一世界での10年後?を舞台にしたスター・システム(本来の意味と違うが)
前二作からメインヒロインが変更されたと思うほうが良いのか、後輩たちを描きながらもメインヒロイン不変なのか、いまのところ判断が出来ない。

1話目見た限りでは、新キャラのスバルとティアナの昇格試験を描いているので、この二人が今後もメインなんだろうと思わせる。
新登場キャラは自動車の名前ばかりなんだが、こういった場合はメーカーの承諾を得るのだろうか。スバル・ナカジマなんて富士重工業の車名と前身の中島飛行機の両方にかけてある。
彼女のローラーブーツは水平対向エンジン全輪駆動、腕のデバイスは空冷星型18気筒に違いない!

閑話休題
スバルのキャラ付けは、やや熱血で肉体派、接近戦が得意で空は飛べないらしい。幼い頃になのはに助けられて、この道を選んだようだ。
パートナーのティアナ(こちらは日産車だ)はクールで幻影魔法を使えるようだ。
どちらも陸戦向きっぽいので、サブタイの「空への翼」が意味するところはわからない。

まだ第1話ではシナリオと絵についてはあまり書く事もない。
良くも悪くも無く期待値の幅の中。
都築真紀も、こちらが本業っぽくなってきたので同人活動は休業っぽいし、PCゲームも昨年の「わんことくらそう」以降は予定もなさそうだ。

オープニング曲「SECRET AMBITION」
千代丸サウンド(作曲は5pb.の志倉千代丸)に、水樹奈々が乗り切れていない気がする。こぶしが効いているのも、原因か。編曲も藤間らしさが薄い。

キャストの演技は、第1話では良くわからない。
0071年の救出活動の回想シーン、田村ゆかりの演技の中途半端さに一瞬ドキリとしたが、前作の9歳でもなく今回の19歳でもない15歳相当の演技と考えると、充分納得がいく。
リインフォースII は、ゆかなにチェンジされたが、悪くは無い。
斎藤千和もメイン格は「吉永さん家のガーゴイル」双葉役以来、1年ぶり。

もう三期目のテレビシリーズ。
「とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱」から6年目。
出自を思い起こさせる高町家の人々や、なのはの友人アリサとすずかは出てこない気がする。
魔法「少女」と呼べなくなってしまった、なのは・フェイト・はやてに絶望した全国のお兄ちゃん達は、このシリーズで何処に活路を見出すのか、そちらも併せて注目される作品。
ヴィータ x リインフォースII で本命、大穴でエリオ x キャロにでも賭けるか、それとも・・・

活路を見出せない方には、こちらを
魔法少女リリカルなのはビジュアルコレクション―メガミマガジンスペシャルセレクション
魔法少女リリカルなのはビジュアルコレクション―メガミマガジンスペシャルセレクション (Amazon)
ラブコメでもなくドタバタギャグや生徒会モノでもない、学園生活を題材にした作品ってのは案外難しいのではないかと思う。
しかしこの作品は、演劇を通じてヒロインの成長を描く方向性が感じられ、芯が通っている印象を与える。

アバンの美術倉庫に窓から差し込む光と影のコントラストを、柔らかく表現している。
その他のシーンでも、過剰にならない程度のシャドウを欠かさない。
コミック的な省略表現で、麦の表情に緩急をつけているが、こちらも適度な演出。

その場逃れで演劇研究会に入る事を決めたヒロイン麦と、研究会のメンバーとの顔合わせから話が動き始める。
麦が雨の登校中に制服を濡らし、出会った金髪ツインテールの1年生ちとせのジャージを借りたところから事件の始まり。彼女は演劇部員。
別に正規の「演劇部」があり研究会はサークル活動である事と、両者(特に野乃と美麗)の確執がうかがえる。
両者は10月の文化祭の演劇で競い、負けた方が廃部。

研究会の裏方なら我慢できると思っていた麦だが、5人しか居ないメンバーでは出演は当然の周囲の雰囲気。
台本読み合わせで小さな声しか出ない麦だが、なぜか付きまとっているちとせのリラックス法(くすぐり攻撃)で思わず大きな通る声を出す。
研究会代表の野乃が見込んでいる野乃の素質は、これからも各シーンで徐々にその片鱗を見せて行く事になるのだろう。
ゴールは10月の文化祭か?
その前の5月公演では、やけに張り切っている演劇部のちとせとの対決があるのだろう。

キャストでは氷上恭子、勝ち気な先輩理咲のキャラの演技はしっくり来る。
麦の同級生、カメラッ子佳代ちゃん役の宮川美保の演技が意外に良い。

自信なさそうに演じる麦の次回予告が、いちばんの見どころ。

夢、ひとひらオープニング曲 「夢、ひとひら」 2007/4/25発売(Amazon)
TVアニメ「ひとひら」サウンドトラックパート1+オリジナルドラマ(麦編)CD 20007/5/2発売(Amazon)
コミック原作のようだが、読者層は中学生くらいなのだろうか。
2クール放送らしい。
ひとまずは、女だらけの孤島に漂着した少年を巡ってのラブコメかハーレムものと理解しておけば良いのだろうか。
元々は居たらしい男が居なくなったのは、そのうちに明かされるのだろう。
島外との交流が途絶している理由が渦潮のためってのは、舞台設定の問題だからどうでも良いかもしれない。

企画 GANSIS、スターチャイルド製作 、監督の岡本英樹とかシリーズ構成の池田眞美子、制作の feel. とか揃うと、D.C.S.S.のようなCanvas2のような方向性なのだろうか。
第1話は顔見せと舞台紹介だが、同じシリーズ構成・脚本 池田眞美子の「ひまわりっ!」臭さも感じられる。

女たちに迫られる行人のリアクションは、尺稼ぎとまでは言わないが余裕がある。
反面、ギャグとのバランスを見るとテンポが悪い。
ギャグには期待しない方が良いだろう。岡田監督のギャグってのはピンと来ない。
絵は良いから萌えアニメに徹するのが成功への道か。

主人公は絶倫成人ではないから、少年が感じる「ハーレム」の裏面の「女だらけの恐怖」を既に今話で描いている。
単純なハーレムものでもなく、主人公の行人の戸惑い、ドタバタ、争奪戦、事件、行事など織り込みつつ、大団円に向ける構成になるだろうか。

制作スケジュールが押さない限り、feel. の絵が崩壊する事はないと思うが、2クールだと油断が出来ない。
細田直人のキャラデは良いだろう。
シナリオと絵コンテも、小中学生男子の劣情を満たす程度のエロは感じられるが、それ以上のものは無い。

テレ東だから湯気多めでパンツなし。
しかしすずの濡れた下穿き、誰が見ても紐パンだろうって事はBPOに内緒だ。
翻ったスカート中に見えなければ、それを下着と呼ばないだけの事。きっと水着のボトムだ(出典:俺的辞書)

OP曲 Days (DVD付初回限定盤)堀江由衣 2007/5/2 発売(Amazon)
ながされて藍蘭島 キャラクターイメージアルバム“聴いちゃって 島の音”其の壱 2007/5/23 発売(Amazon)
原作はビジュアルアーツ傘下の Ocelot が手がけた「キネティックノベル」
「アドベンチャーノベルゲーム」とも違いゲーム性はなく、大量のテキストに絵と音がついた「電子版ライトノベル」と理解するのが易しい。
このジャンルは、同じビジュアルアーツ傘下の Key が制作した「planetarian ~ちいさなほしのゆめ~」が源流だろうか。
「神曲奏界ポリフォニカ」はPC版からPS2版、ノベル、コミックに展開し、統一された世界観と設定で複数の書き手により「シェアードワールド」を構成している。
私はキネティック版も文庫版「クリムゾンシリーズ」も読了しているので、比較する感想が多いかもしれない。

キネティック版と文庫「クリムゾンシリーズ」の原作シナリオは、榊一郎。
一見威圧的な風貌に似合わず、その文体にロマンティストな片鱗も窺える。
あのサングラスと夜のミナミに溶け込む衣装は、彼独特の照れ隠しなのではないかと想像している。
その彼がテレビアニメのシリーズ構成と一部脚本に参加する。
文庫版の他作者も脚本に参加の予定。

今話は榊の脚本。
主人公フォロンと、彼の契約精霊であるコーティカルテ(コーティ、こう呼んで良いのはフォロンだけらしいが)の最初の契約シーンから。
ここは、キネティック版のオープニングと同じ。
ちなみにキネティック版第1話・第2話は、フォロンの学生時代を描き、文庫版「クリムゾンシリーズ」では、卒業後を描く。

アニメでは既にフォロンは神曲学院を卒業し、学院の先輩ユフィンリーの事務所で働いている。
但し、アニメシリーズは他の作者の脚本も使われるので、フォロン・コーティカルテたちが出つづけるのかわからない。
アニメはオリジナル脚本と聞くが、この第1話は原作知らない視聴者には、親切ではないかもしれない。世界観はつかめないかも。
オープニングアニメには、クリムゾンシリーズ以外のキャラクターも登場している。

文庫版と違い、フォロンは神曲を弾くことに躊躇しないようだ。
解体工事現場崩落で少女(姫と呼ばれていた)を救うため、ハーメルン(移動式の単身神曲演奏装置)を演奏し、それを受けてコーティカルテも本来の姿に変身する。
キネティック版も文庫版も演奏に踏み切るまでのフォロンの葛藤が多く、コーティカルテに「本当に待たせる」と言われることが多い。
1話完結方式のアニメの尺の関係で、わかりやすい(悪く言うとお手軽)シナリオと演出。
シナリオ崩壊さえなければ良いが、1話完結だと終わってみて印象に残らない恐れも。
コーティカルテも説明的なセリフが多く、饒舌な印象。
日常のセリフは少し押さえた方が、変身時との差をつけられると思う。
さらに仇敵の双子ちゃんの金髪の方、ペルセルテとの舌戦バトルも映えると思うが、アニメではやらないんだろうか。

キャストの印象。
キネティック版からスイッチされたが、仕方がないかなあと思う。
関西中心に活躍するキャストがいると、毎週収録のあるアニメ化では使いにくい理由かと思う。
今回がそのケースかわからないが、オリジナルから欠けるキャストが一人いると、バランスの問題か全員入れ替えになる事は理解できる。

音響監督が明田川仁(息子のほう)だったから、メインはいかにもそれらしいキャスティング。
神谷浩史と小西克幸の演技はキャラとマッチしていて、安心して聞ける。
ペルセルテ役の水樹奈々、プリネシカ役の佐藤利奈は、ツカミは良い。双子というにはあまりに違う性格を表現できるか、これから注目される。
所長ユフィンリー役、無理に川澄綾子でなくてもと思うが、悪いわけではない。もう少しサバサバした軽い感じだと思っていた。
ヒロインのコーティカルテ役の戸松遥の演技が注目されていたが、レギュラーデビュー作にしては上手く演じていると思う。通常の高校生っぽいキャラに当てるよりも、変身時の大人なコーティカルテの声の方が良い感じ。演じ分けは出来ている。片側の演技だけで良ければ、上手いキャストは他にも沢山いるが、両方考えると戸松でも悪くはない、いや良い。

画はプロモで見た不安は少しだけ解消。
しかしTAFイベントで言っていた「100倍良い」は無い。第1話でこの程度。大きく期待できない。
第1話から作監2名に作監補1名で必死の体制。原画、上がらないんだろうね。
話数が進むに連れて作画が悪くなる予感。

キャラデはダメ。頭身が変な感じで首が据わっていない。
女性キャラは肉感的というより、太い。原画でもその傾向はあるが、胸というか乳房というか大きすぎ。
絵コンテは、キャラデと原画の実力に合わせたかのように低レベル安定。
絵コンテは下田監督だが、誰が切っても大差ないかもしれない。

オープニングアニメは、まあまあ。
エンディングアニメは時間がなく潔くあきらめたか、予算がなかったかのいずれかの理由だろうが、文庫版の神奈月昇の原画をそのまま使用。

曲はeufoniusもkukuiも水準以上の出来。
劇伴は七瀬光だから大外れも無いと思う。神曲も少々軽いが、こんなものか。
こうなったらキャラソン出しまくるのも手かもしれないが、そんな気配は感じられない。

もう少し制作体制を整えられなかったかなあ、T.O Entertainment。
銀画屋の初元請作品だが、今の体制では無理があるように見える。
低空飛行でも、墜落しなければ良しとしないといけないか?

神曲奏界ポリフォニカ 1&2話 BOXエディション神曲奏界ポリフォニカ 1&2話 BOXエディション 文庫版・アニメ版のプロローグに当たる学院編 (Amazon)

オープニング曲 Apocrypha (eufonius) 4/25発売予定 (Amazon)
レビューする予定はなかったのだが、見ちゃったので書いてみる。
原作はオービットの成人向けゲーム。
「顔のない月」につながる系列のようだ。「ヤミと帽子と本の旅人」に続き、オービットのROOTブランド作品は全てアニメ化されたことになる(「顔のない月」はOVA作品)
何で avex もここまで付き合うか不思議?

スタッフは前作「ヤミと帽子と本の旅人」と同じ。
前作の設定もシナリオも正直微妙なうえ、シリーズ構成も複雑だったので良い印象はない。
葉月(CV:能登麻美子)の自慰シーンばかり話題になった記憶がある。

今回も第1話から影絵ながら騎乗位シーンを描いてきて、狙っている。
でも全体的には女子向けな印象を与えるのは、CARNELIANのキャラ原案のせいだろう。
もともと女性ファンも多い。
オービット自体が彼女の会社みたいなものだから、自分のペースで商業化していけば良いのかも知れない。

キャラデの西田亜沙子も艶のある絵を描くので、この二人がコンビ組む作品は特定のファンには堪らないことだろう。私は片方なら良いけど、二人揃うと食い合わせが悪くて中る感じ。耐性がない。

そんなところに持ってきて制作はスタジオディーンで監督は山口祐司。
パンの多用と手持ち感を出す揺れの演出、舞う花びらやアウトフォーカスの背景など、動画枚数よりはエフェクトが命とも言える作風は健在。
変なところにグロス制作させない限りは、画は大丈夫だろう。

ディーンだったら、伝奇風シナリオと耽美的な演出に向いている。
ただ、サブタイとかアイキャッチとかツヅクとか、イチイチ断りを入れる演出は気持ち悪い。

ネットは3局だけ(BS朝日、東京MX、サン)
PCゲームの販促素材だと思うと、失望もしないかもしれないが、この先に超演出でもなければ、話題に上らず消えていきそう。
全話見るとは思うが、感想書くかわからない。

ヤミと帽子と本の旅人 DVD-SPECIAL-BOXヤミと帽子と本の旅人 DVD-SPECIAL-BOX (Amazon)
顔のない月 ゴールドディスク BOX顔のない月 ゴールドディスク BOX 購入に年齢制限あり(Amazon)
桃華月憚【豪華版】桃華月憚【豪華版】 4/27発売予定(購入に年齢制限あり)(Amazon)
きっとサブタイは「ごくどうのおんな」と読ませるのだと思う。
オープニングアニメは岸監督の絵コンテ・演出だから、キャラが尻を振ってくれるだろうと思っていました。そう単純でもなく、曲調に合わせバンド構成でダンスシーンとヒネリのある演出。
曲は桃井はるこの詞・曲・アレンジ。ちょっと淡白かなあ。もう少し渋くても画と合うのだが。

先に音楽と音響の感想を書いておく。
挿入歌の松井五郎作詞の演歌調「涙一輪」を、桃井はるこが唄う。
エンディング曲は懐かしいところで、樋井明日香の唄。
Tommy february6提供のデビュー曲「Wanna be your girlfriend」で注目されたが、最近は世間の注目を外れていた。今回のソロ活動再開で再注目を集めるだろうか。
以上は avexグループのプロモート色が強い。
もう一曲の挿入歌「Lunarian」は、野川さくらが唄うが今回の第1話は彼女の出番はない。
こちらは Funta の詞・曲。レガートミュージック所属だったかな?
キャラソンとか、沢山出そうな予感。

音響はダックスプロダクションの飯田里樹監督。音効の奥田氏もダックスでしょうか。
当たり前な感想だが、必要と思われるシーンにきちんとSEが付いているのは気持ちが良い。
カットの間を埋めることはもちろん、絵やセリフにたたみ掛けるような相乗効果で作品を盛り上げるのに欠かせない。
ただ、第1話は出会いの回と言う事もあってか、演出がおとなしい感じ。
豪三郎や瀬戸内組の演技にしても、キャストの引き出しは開ききってはいない。
まだまだ、これから先の楽しみ。

絵の方は、完全に16:9のアスペクトレシオでレイアウトしている。
もしTBS地上波の左右カットだと、見切れが多くて演出意図も不明になるところだが、テレ東の地デジはフルワイドで放送。多分アナログ放送もレターボックスだった事と思う。
アニメーション制作は GONZO x AIC で色調が地味、エフェクトが弱い印象があるが、出来上がりに関係ない。

今話の脚本とシリーズ構成は上江洲誠。
顔見世の意味合いが強い初回だから、手堅いと言えば手堅い脚本。
本編の絵コンテ・演出は岸監督だが、こちらも大人しい感じ。
さすがにBパート、瀬戸内組のシーンの絵コンテは踊っているけれど、本領はこれからでしょう。
脚本・絵コンテ・演出・音響などが、上手く噛み合ってくると化ける可能性はある。

瀬戸の花嫁 OPテーマ「Romantic summer」瀬戸の花嫁 OPテーマ「Romantic summer」
久しぶりのガイナックスのTVアニメシリーズ。
「これが私の御主人様」以来だろう、たぶん。
時間帯も休日朝で、ジャンルも少年向けロボットアニメの印象があるが、最近の一連のコナミ作品の「深夜33時シリーズ」の例があるから油断出来ない。この作品でもコナミがスポンサーになっている。

監督・キャラクターデザイン・メカデザインに、懐かしさと同時に安心感を覚えるが、シリーズ構成と脚本の中島かずきは馴染みが無い。
「良い」ガイナックス作品であるには、このシリーズ構成と脚本が要であると思うので、長い2クールの仕上がり具合に期待したい。
レイアウト・絵コンテ以降は、そう心配することも無いと思う(願う!)

声はちょっと評価はまだ先かな。
ヨーコ役の井上麻里奈は、まだわからない。
小西克幸は、あれで良いと思う。

音楽はオープニングは中川翔子、大丈夫かと思ったが大丈夫だった(苦笑)
「空色デイズ」作詞はmeg rock、亡き岡崎律子とユニット組んでた記憶が蘇る。

第1話は顔見世だが思ったよりは急展開で、早々にヨーコ登場。
今回の絵コンテは今石監督だが、ヨーコへのカメラワークと演出は「大きなおともだち」を意識していることも感じられる。胸とか胸とか胸とか、尻とか尻とか尻とか・・・
動きもエフェクトも全く問題ない。まだ1話だし。

ヨーコ「もうダメ、キツイ」
カミナ「変な声出すな!」
シモン「なんか出ちゃった!」
ここは小さいおともだち、わからなくても良いと思うよ。

ロボットバトルなのか、冒険活劇なのか、少年の成長物語なのか、まだ第1話ではその先は判然としない。
しかし何となく、本当に何となくだが、昭和の良き時代の東映アニメや日本アニメーションの少年アニメの気配が感じられる。古い皮袋に入るのは新しい酒だろうか、それとも・・・
普段はロボットや少年向けをレビューしないが、ガイナックスへの期待の現われと思ってください。
まあ、そう言いながら何度と無く彼らに裏切られた事は忘れないが、踏まれても踏まれてもついて行く下駄の雪みたいなファンだから、恨みは無い(笑)